高校中国科

〇 高校では希望した英語科ではなく中国語科に所属 
中学生の頃から「英語」が好きだった私は、高校入試では英語科を希望して合格した。
ところが、入学前に知らされた私の所属は、英語科ではなく中国語科に決まったと知ら
された。
私は、ショックで「えーなんで中国語なん!?英語科を希望したのに。」と両親に不満
を漏らすと、両親は、「英語を話せる人間は五万といる、でも中国語を話せる人材はそう
いない。だから頑張れ」等と逆に激励を受けた。
私は、両親からの激励に対し、やりたくないことをやるのは嫌気が差し、毎日学校に行く
のが億劫で仕方なかった。
〇 中国語科の授業について
中国語の授業は、中国人教諭が行い、約15人の少人数クラスだった。
最初の1年間は、日本語でいう「あいうえお」等の基礎的発音を重視した授業だったと記憶
している。
毎回授業は必ず発音練習から始まった。
中国語には、日本語にはない発音が多々あり、正確に発音できないと全く違う意味となり
相手に通じないのである。(中学生の時、英語の授業でこれ程発音が重視されたことはあっ
ただろうかと思うほど)
また、中国語の発音が上手くできずに挫折する日本人が多いそうだ。
〇 先生から中国語の素質があると評価される
ある日、中国人の先生から発音練習の授業中に「君の発音はとってもきれい。素質がある。」
と評価される。(自分としては、ただ先生の発音を真似していただけなのだが。
もしかすると、モノマネ上手だと有利なのかもと思った。)
そして、中国語は、日本語と同じ漢字を使っているのに意味が全く違う点や、日本語と似たよ
うで少し違う「簡体字」に興味と好奇心を抱き始め、徐々に中国語に対する学習意欲が湧いてきた。
授業のたびに「次はどんな新しい単語が学べるのか」とワクワクしながら楽しめる程になっていた。
当初は、全く興味のなかった中国語だったのに、やってみるとこれが意外にも面白く感じた。
今思うと、人の素質というものは、わからないものだなぁと思った。
全く興味のなかったことでもやってみなければわからない。

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