現地企業に就職
就職に至る経過
大学で中国語学習(漢語班)を修了して
私は、中国に留学する前、中国駐在員の日本人から「一般的に2年程あれば中国語はペラペラになれるレベルに達する」というアドバイスを受けてました。
ですので、留学当初から「2年で中国語をペラペラになって帰国する」という目標を持っていました。
しかし、留学先大学の漢語班(中国語を学ぶ外国人のみのクラス)で1年余り、中国語の学習を修了したものの、自身の語学力には未熟さを感じておりました。
確かに、大学での授業は、教科書のみに頼るのではなくフリートーク形式で会話重視でしたが、授業にも慣れが生じ、本当に自分自身は、「中国語が喋れているのか」と伸び悩みを感じていた。
そこで私自身が日本人であり、どのようにして日本語を話せるようになったのか過去に遡って現在に至るまで考えたのです。
そうすると、我々日本人は、幼稚園や小学生等の日本語が飛び交う環境下で自然に日本語を身につけてきたのではないか、それと同様に中国語の環境下に身を置くことで自然に中国語が身についていくのではないかと考えたわけです。
そこで、中国語が自然に飛び交う環境下に身を置くために、現地企業で働くことにしたのです。
現地日系企業か中国企業か

次に、私が考え悩んだのが、現地日系企業で働くか、中国企業で働くかでした。以下、自分なり にそれぞれデメリットをまとめたものになります。
日系企業の場合
周りは日本人社員ばかりで、中国人社員がいたとしても社内は日本語がメインで使われるので中国語は伸び難いが、日本人として現地採用されるため待遇は中国企業と比較しても良い。
中国企業の場合
周りは中国人しかいない環境下であり、語学力は圧倒的に伸びる可能性が高いが、待遇が日系企業と比べて悪い。
私は、日系企業で働く知人からも日系企業の仕事を紹介されましたが、これをあっさりと断り、多少待遇面に心配はありましたが、中国語が自然に飛び交う環境下に身を置き、中国社会に溶け込むことを優先し、中国企業で働くことを選択したのです。
現地の人材紹介会社の登録

早速、中国人の友達に現地で仕事探しの相談をしたところ、「一緒に人材派遣会社へ登録しよう」という話になったのです。
結果、私は、外国人なので中国語の読み書き等の筆記試験(合否判定なし)を受けることから始まり、仕事の紹介を待つことにしたのですが、派遣会社からの連絡は一切ありませんでした。
そこで、別の方法により仕事を探すことにしたのです。
知人(中国人)から仕事を紹介してもらう
私は、ギターを趣味としていたこともあり、留学先の大学近くのギターショップに通っていた。 ここは、普通のギターを販売しているだけでなく、学生や社会人等様々な人が遊びにやってくる交流の場のようになっていて、私の語学力アップの場として活用し、行きつけの店でもあった。
ある日、お店の常連客の知人(中国人)に仕事はないかと相談しましたところ、彼は、すぐに別の知人を通じて仕事を紹介してくれたのです。
私が紹介してもらった会社は、外資系不動産会社であり、職種は営業でした。
支店長との面接のようなものはありましたが、日本のようにドアを3回ノックして試験会場に入室して志望動機は?等と面接官から質問される形式張ったものではなく、留学先大学の修了証を確認したり、雑談したりした結果、「じゃあ、明日(若しくは来週?)から出勤してくれ等と言われた覚えがあります。
思っていた通り、社員は全て中国人でした。
以上、長旅でしたが、こうして私は、現地企業に勤めることを選択し、引き続き語学力を高める活動を再スタートさせたのです。(なかなか私のように中国企業で働く等と考える日本人はいないと思います。普通は、現地で働くなら日系企業を選ぶ事でしょうね笑今思えば少し無謀だった気がします。)
現地企業で働いて衝撃を受けたこと
価値観の違う異国で仕事をすると、カルチャーショックもありますが、そこから学ぶこともありましたので、ここから私が現地企業で働いて衝撃を受けたことについてご紹介していきたいと思います。
就業時間に遅刻すれば、罰金が課せられる
私が勤務していた会社の就業時間は午前9時でした。
ある日、社員が午前9時を過ぎて出勤してきた。
これを見た店長が、社員に対し、「罚款」(「罰金や」)等と罵り、給料等を管理する行政秘書の女性に「彼の給料から引いておけ」と指示していた。
罰金の額は、5元(当時1元は約15円)という。
(5元といえば、スープ付きの上手いチャーハン1人前が注文できるレベル)
私は、「遅刻すれば罰金」って、厳し過ぎるんじゃないかと衝撃を受けた。
逆にそうでもしないと遅刻する社員が多く、これを防ぐための措置なのだろうか、これが中国社会の常識なのかと思いました。
中国人の仕事に対する取り組み姿勢
私がまだ会社に入ったばかりの頃、先輩社員と営業に出かけた時のことですが、「今日はどこの営業先に向かうのかな」と思ってついていくと行き先は何と・・・・先輩の自宅だった。
自宅に着くと、「とりあえず、休憩や」みたいな感じの雰囲気でくつろいでいました。
まだ出勤しばかりなのに「え?いきなり休憩?」という感じでした。これもまた中国社会の常識なのか。
最低限の給料しか保障されない?
給料は、日本人と中国人を問わず、小遣い程度にもらえる感じだったと記憶している。
当時の上海の平均月収は、3000元(約4万5000円)程度と言われていた。
私が現地の派遣会社から通訳の仕事の報酬は、月3000元程度になると言われたので、中国人の友達に相談したところ、「上海の平均月収は3000元程度だからそんなに悪くない」と言いうのです。
ちなみに現地日系企業の月収は10000元程度と、現地企業で働く日本人から聞いていたので、1つの目安となるのではないでしょうか。
もちろん、これは20年以上前の中国の状況ですが・・・(現在は、大幅に上昇しているそうです。)
敬語がほとんど使われない
部下が上司を呼ぶ時は、名前の後に役職をつけて呼ぶが、敬語が使われることはほとんどない。日本人のように部下が下手に出たり、頭を下げるような行為は見受けられず、むしろ対等に接っしているように見えました。
敬語を使う気遣いが不要という意味で日本とは違い気は楽に感じました。
休暇が取りやすい
これは意外かもしれませんが、休暇は取りやすかったように思います。
私が日本に帰国するため休暇取得について同僚に相談すると、同僚は「君の場合は特別だから1ヶ月休みとっても大丈夫」と言うのです。特別というのは、私が外国人だからだと解していました。
そして、支店長に相談したところ、問題なく1ヶ月休みを取ることがで来たのです。
社員の入れ替わりが激しい?
私が、日本から1ケ月間の超長期休暇を取り、会社に戻ってきた時のことでした。
何と・・・当時の社員が全員辞めてしまっていたのです。
一体何が起きのか、行政秘書に聞いてみると、「みんな辞めた」とだけ言って具体的な理由は教えてくれませんでした。
でも、後になって理由はすぐにわかりました。



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